ボクシング日本スーパーバンタム級王者古橋岳也(34=川崎新田)が返り討ちに自信を示した。25日、東京・後楽園ホールで前王者となる同級1位久我勇作(31=ワタナベ)との2度目の防衛戦を控え、24日には東京・文京区の日本ボクシングコミッションで行われた前日計量に出席。両者ともにリミット55・3キロでクリアした。

1年前の21年1月、古橋は王者久我に挑戦し、激しい打撃戦の末、9回TKO勝ちを収めて新王者となった。昨年8月には花森成吾(JBスポーツ)を3回TKO撃破していることもあり、「前回よりも仕上がりは良い。見ていて周りから変わったと思われるボクシングができると思う。中盤から後半にかけて倒したい」と返り討ちを宣言した。

コンビを組んで1年近くになる笠康次郎トレーナーに対戦相手の研究や対策を任せていることもあり、自らのボクシング強化に集中できるようになったのもプラス材料だという。古橋は「笠さんがボクシングIQが高いので、笠さんに教わる技術を吸収しています」と手応えを口にした。

一方、前王者久我はリベンジに燃える。王座陥落後の昨年10月、元同級王者田村亮一(JBスポーツ)との挑戦者決定戦を制し、1年ぶりの再戦チャンスをつかんだ。「負けてから1年は意外に早かった」と振り返りつつ、「1年前のリベンジをする。今回はKOにこだわらず、勝ちにこだわりたい。古橋さんを倒さないと上には行けないので」と3度目の王座返り咲きに向けて集中していた。