アントニオ猪木氏らとともに東京プロレスを設立し、新日本プロレスの隆盛を築いた新間寿氏(87)が、現在のプロレスに対し自身の見解を示した。

8日、初代タイガーマスクの佐山サトル(64)が主宰し、自身が代表理事を務めるストロングスタイルプロレスの興行発表記者会見に出席。先日、数年ぶりに新日本プロレスをテレビ視聴したことを明かし「うまかった。技もすごかった。試合運びもすごくて、面白かった」と率直な感想を述べた。

それでも「私が手掛け、多くの人が戦った昭和のプロレスとは違う」とし「一番肝心の心がない。今の新日本プロレスには戦いがない」と苦言を呈した。

今月6日、新日本プロレスは団体創立50周年を迎えた。「今こそ門戸を広げるべき。他の団体から挑戦を受けるという意見が出てもいいと思う」と持論を展開した。

隣席に座っていた佐山は、意見を求められると「私の意見は新間さんと全く一緒です」と話すにとどめた。

新間氏は今月1日に東京・日本武道館で行われた新日50周年記念セレモニーに関し「招待状も届かなかった。電話もなかった」と嘆いていた。