東洋太平洋スーパーフェザー級6位力石政法(27=緑)がタイトル初挑戦でプロ初ベルトを獲得した。同級3位で元WBOアジア・パシフィック同級王者渡辺卓也(33=DANGAN AOKI)と王座を懸けて拳を交え、3-0(120-108×3)のフルマークの判定勝利。空位だった同王座を手にした。

東洋太平洋ベルトを腰に巻かなかった力石は「世界ベルト以外は腰に巻かないと思った」と初タイトル奪取も通過点であることを強調。セコンドにもついてくれた前WBC世界ライトフライ級王者の兄矢吹正道(緑)の名を挙げ「自分の目標は兄弟同時で世界王者になること。兄はあと2~3戦すれば世界挑戦できると思うが、自分の階級はそうもいかない。しっかり経験を積んで世界王者になれるように頑張ります」と強い決意を口にした。

序盤1回は、渡辺のカウンターパンチを受ける危険なシーンもあった力石も2回以降は落ち着いて自らの距離感をつかみ、左ストレート、右ボディープロー、左ボディーストレートなどを的確に打ち込み、最後まで試合の主導権を譲ることはなかった。

元WBOアジア・パシフィック同級王者を一方的な形で下した力石は「対戦相手は渡辺選手だったから12ラウンドまでもつ練習ができました。感謝したいと思います」と敬意を表していた。