プロボクシングIBF世界スーパーフェザー級王者尾川堅一(34=帝拳)が、家族お手製の「お守り」を持参し敵地での初防衛戦に臨む。

6月4日(日本時間5日)に英ウェールズのカーディフで同級3位ジョー・コルディナ(30=英国)とのV1戦を控え、29日に渡英した。長男豹君、次男亜陸君、三男皇君の激励レターが入った梓夫人お手製のIBFベルトカラーの赤色のお守りには、防衛を意味する「AND STILL」と刻まれており「飛行機の中で手紙は読みたいと思います」と気持ちを高揚させた。

昨年11月、米ニューヨークにあるスポーツの殿堂マディソン・スクエア・ガーデンで日本人世界戦初勝利を挙げて王座奪取に成功。約6カ月ぶりのリングは、アマチュア経験豊富なプロ14戦全勝の挑戦者の地元に乗り込む。

出発前日にも、あらためてコルディナの試合動画をチェックし「最初の印象と変わらず、ハイライトで見て良いシーンも打たれているシーンも見ている」と勝利へのイメージを膨らませた。

所属ジムでの最終調整中には、同門の前WBA世界ミドル級王者村田諒太(36)からの激励も受け「頑張れよ、といわれてうれしかったし、負けられないなと気合が入りました」と決意も新た。

梓夫人の手作りとなるスワロフスキーのビーズで文字が輝くTシャツも着用してきた尾川は「KOするのがベストですけれど、まず勝利。どんな状況でも勝って帰ってきたいです」と必勝を誓っていた。