古橋岳也(34=川崎新田)は日本タイトルを保持して井上拓真(26=大橋)と対戦したが「完敗です」とうなだれた。

ほぼフルマークの判定負け。「左からつぶしていきたかったが、違う角度で攻められて(心が)くじかれた」。前に出たのは古橋。左を中心に何度もロープに詰めるが、巧みにかわされて右アッパーを何発も食らった。「コンディション的には文句ないぐらい仕上がっていた。それでも井上選手が上回っていた。地力の差を感じてしまった」。

最終12回まで戦い抜いたが、判定が出る前に思わず涙するほど悔しかった。8敗しながら日本王座を手にした苦労人。今後は未定だが、またはい上がるチャンスを狙う。