プロボクシングWBAスーパー、WBC、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(29=大橋)が、ついに全階級を通じた「世界最強」ボクサーに選出された。世界的にもっとも権威のある米老舗ボクシング専門誌ザ・リングが10日(日本時間11日)、階級を超越した最強ボクサーを決めるパウンド・フォー・パウンド(PFP)の最近ランキングを発表。井上が日本人史上初のPFP1位に選出された。これまで井上はPFP2位が最高だった。

所属ジムを通じ、井上は「歴史と権威あるアメリカ『リング誌』のPFP1位に選出されました。1つひとつ積み上げてきた事がこうして評価されたことはボクサーとして光栄です。この栄誉に恥じないためにもまた1つモチベーションが上がった。次戦4団体統一に向けてまた頑張りますので期待していて下さい」と喜びのコメントを寄せた。

最後の対抗王者となるWBO世界バンタム級王者ポール・バトラー(33=英国)陣営とは対戦交渉を開始している。バトラーが契約を結ぶ米プロモート・プロベラム社は英国、中東などで興行開催実績を持っているものの、バトラー本人は「日本に行って井上と対戦したい」と希望。既に井上陣営も12月に1万5000人程度が収容できる首都圏の会場を確保している。