日本バンタム級1位同級1位堤聖也(26=角海老宝石)が日本同級王座を獲得した。初防衛戦だった同級王者沢田京介(34=JBスポーツ)に挑み、8回47秒、レフェリーストップによるTKO勝ちを収めた。2回に左フックでダウンを奪取。6回には強烈な左アッパー、7回には打ち合いもみせ、8回に右ストレートでぐらつかせ一気にラッシュを仕掛けて勝負を決めた。

アマチュアを通じて初めての日本一の称号を得た堤は「ボクシングを始めて13年。今日のためにやってきました。負け知らず(6勝2分け)と言っても、格好いいものではない。ここ2試合は引き分けで、この2年ぐらいボクが勝利する姿を見せられませんでした」と会場に訪れた300人弱の応援団のサポートに感謝。「今は沢田選手が強くて戦ってくれたありがとうという気持ちが充満している」と敬意を表した。

「ボクが目指すところは世界なので1つ1つクリアして頑張りたい」と目標を掲げた堤は「ボクがボクシング始めた時からそばで支えてくれたボクの母、お母さん、あなたがいたから育ててくれたから日本のベルトを巻くことができた。これはあなたのおかげです。愛している。このベルトよりももっともっと高いベルトを取ったら見せるから元気でいてください」と感謝の気持ちを伝えていた。