IWGPジュニアヘビー級王者の石森太二(39)が、前日3日に3年半ぶりに新日本復帰を果たしたKUSHIDA(39)から直接ギブアップを奪い、現在の新日ジュニアの実力を見せつけた。

圧巻の完封劇だった。メインイベントで、ケガから6カ月ぶりに復帰を果たしたKENTAと約13年ぶりにタッグを結成。棚橋弘至と組んだ、6度のジュニア王座戴冠経験を持つKUSHIDAと対決した。

バレットクラブコンビは、序盤から華麗なタッグワークで試合の主導権を握った。終盤にはKUSHIDAに腕ひしぎ十字固めで捉えられるも、すぐにロープエスケープ。サイファーウタキを決めて、傾きかけた流れを引き戻すと、最後はラ・ミスティカ式ボーンロックで捕獲し、タップアウトを奪った。

20分51秒の決着。石森はマイクを握ると「俺が勝ったぞKUSDHIA!」と勝ち誇った。さらに、先月21日の後楽園大会で同級王座の初防衛を果たした後に、KUSHIDAから挑戦を受けたことに言及。「このざまか、おい。これでジュニア挑戦? 冗談じゃねえよ。すぐに取れると思って俺の前に現れたんだろ? なめんな。1つだけ言っておいてやる。IWGPジュニアのベルトは遠いぞ」とあざ笑った。

米WWEから復帰の男が相手でも、築いたジュニアの勢力図を塗り替えられるつもりはない。今年5月にエル・デスペラードからベルトを奪取。先月21日には、史上初のベスト・オブ・ザ・スーパージュニア(BOSJ)3連覇、歴代最多4度目の優勝を果たした高橋ヒロム(32)の挑戦も退けた。「俺がここから防衛しまくって絶対王者を見せてやる。俺を見ろ。俺がジュニアのすごさと強さを見せつけてやるよ」。最後は、カメラ目線でお決まりの狙撃ポーズを決めていた。