プロボクシングWBO世界スーパーフライ級王者井岡一翔(33=志成)が13日、東京・大田区総合体育館で同級1位のドニー・ニエテス(40=フィリピン)との5度目防衛戦に臨む。
18年大みそかにマカオで同級王座決定戦で拳を交え、1-2の僅差判定負けを喫した相手。04年9月以来、約18年間負けなしの元世界4階級制覇王者とのリマッチかつ、新旧の4階級制覇王者対決をプレビューする。
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18年大みそかに比べ、井岡はスーパーフライ級で成長を遂げている。前回は1度引退し、1年のブランクから現役復帰、スーパーフライ級に上げたばかりの時期だった。井岡が「3年7カ月前に負けてから、いろいろなことを見つめ直し、自分自身が成長した。4階級制覇も達成し、防衛も重ね、ここまできている」と強調するように、今は間違いなく同階級での肉体、パワーを手にしている。あとは持ち前のスピード、パンチの多彩なコンビネーションを武器に戦えば主導権は握れるとみる。
一方、19年、20年と30歳代終盤で約2年間の競技ブランクをつくったニエテスの粘り強さがどこまで健在なのかどうかで、再戦の展開は変わるに違いない。もともとスピードやパンチのキレで勝負するタイプではない。接近戦が中心。インサイドからパンチを繰り出し、打たれたら打ち返すという「スネークマン(ヘビ男)」の愛称通りに絡みついてくるファイトだ。執念深さもあるだけに近い距離で戦うと見る。
井岡も「ニエテスは40歳になりましたが、動画での印象はあまり変わっていない。パワー型と違い、年齢が高くなっても、あまり落ちることはない」と前回同様に接近戦、インサイドでの攻防を仕掛けてくるとみているようだ。ニエテスの粘り強さを回避し、かつ井岡の持ち味が最大限に生かされるのは中間距離で戦うこと。持ち前のスピードに局面でのメリハリをつけたファイトを展開すれば、ニエテスを追い込むことも可能だろう。
あとは前回対決で12ラウンドを通じ、落ちることのなかったニエテスのスタミナ次第。頭髪に白髪も目立ってきているのが前回とは異なる部分でもある。逆に井岡は12回フルラウンド戦えるスタミナも十分にある。体格的にも井岡が身長で4.2センチ高く、リーチも0.6センチほど長い。リング内でプレッシャーをかけることも可能だ。開催地がマカオではなく、日本であることも戦い方の幅を広げるのではないか。
井岡が「チームとして(前回対決の)負けは受け入れましたが、僕たちは何かが劣っていて負けたという受け入れ方はしていない」と雪辱を果たすつもりだ。そのメンタル的なプラス材料もあり「必ずリベンジをするという強い気持ちでこの試合に挑む。終止符、ケジメをつけるということ」との意識を高めている。心技体がそろった井岡であれば、終盤あたりにKO劇を演出するかもしれない。

