プロボクシングWBO世界スーパーフライ級王者の井岡一翔(志成)が、同級1位ドニー・ニエテス(フィリピン)を撃破して、5度目の防衛に成功。日本人世界王者歴代最多の世界戦勝利数を20勝の大台に乗せた。

18勝で2位の世界バンタム級3団体統一王者の井上尚弥(大橋)との差を再び2差に広げた。ちなみに井上の18勝は日本人の世界戦最多連勝記録。

3位は元WBA世界ライトフライ級王者の具志堅用高の14勝。元3階級制覇王者の長谷川穂積と元WBC世界バンタム級王者の山中慎介の13勝がこれに続く。

世界では80年代から90年代にかけてスーパーフェザー~スーパーライト級まで3階級を制覇したフリオ・セサール・チャベス(メキシコ)が、37度出場、31勝(21KO=4敗2分け)と出場数、勝利数で世界戦最多記録を持っている。デビュー89連勝も歴代3位の大記録。

2位は元WBOフライ、スーパーフライ級王者のオマール・ナルバエス(アルゼンチン)の28勝(12KO=3敗1分け)。29勝目を目指したスーパーフライ級王座12度目の防衛戦で、挑戦者の井上尚弥にプロ人生初のダウンを奪われ、2回KO負けを喫している。

無敗で5階級を制覇したフロイド・メイウェザー(米国)の26勝(10KO)と、世界最多の25回連続防衛記録を誇る元世界ヘビー級王者ジョー・ルイス(米国)の26勝(22KO=1敗)が続く。

◆井岡一翔(いおか・かずと)1989年(平元)3月24日、大阪・堺市生まれ。興国高で史上3人目の高校6冠を達成。東農大2年中退で09年プロデビュー。11年に当時日本最速7戦目でWBC世界ミニマム級王座、12年にWBA世界ライトフライ級、15年に18戦目の当時世界最速でWBA世界フライ級王座獲得。17年に1度引退も、18年に復帰。19年再挑戦でWBOスーパーフライ級王座を獲得し、日本初の世界4階級制覇達成。164・8センチの右ボクサーファイター。家族は夫人と1男。

井岡一翔リベンジ達成で5度目防衛!日本歴代トップ世界戦通算20勝/ライブ詳細>>