現IWGP世界ヘビー級王者のジェイ・ホワイト(29)が、大田区総合体育館を混沌(こんとん)の渦に陥れた。
メインイベントとなったBブロック公式戦で、過去のシングル1勝3敗の難敵、石井智宏(46)と対戦した。試合中に高く大きな声で相手を挑発するなど、序盤からやりたい放題。意地の張り合いで一進一退の攻防へと発展したが、最後は現王者の底力で上回った。22分2秒、石井の垂直落下式ブレーンバスターを背後に着地して逃れると、ブレードランナーを決めてフォール勝ちを収めた。
だが、試合にもまして印象を残したのが、「マイクパフォーマンス」だった。17日のSANADA戦に続き、開幕2連勝となったホワイトは、勝負が決まってもなかなか立ち上がらず。マイクを握っても、座り込み、わが物顔でリングを独占した。ぽつぽつと帰路につくファンも出始めたところで、英語でしゃべり始めたが、「俺が何を言っているか分からないんだったな…」と突然中断。ヤングライオンの大岩にマイクを持つように指示すると、ハンドクラップを打ちならし続ける異様な空間を作り上げ、会場のファンを置いてけぼりにした。
バックステージでも「石井と俺たちの間には絆が生まれたよな? G1ではなくジェイ1だ」と、したり顔。ホワイトワールドは、いつまでも止まることを知らなかった。

