プロボクシング日本スーパーフライ級1位梶颯(24=帝拳)が「一撃必殺」でタイトル奪取を狙う。

9日、東京・後楽園ホールで同級王者中川健太(37=三迫)に挑む。

8日には東京・文京区の日本ボクシングコミッションで前日計量に臨み、100グラム少ない52・Oキロでパスした中川に対し、リミット52・1キロでクリア。昨年10月、当時の3冠(日本、東洋太平洋、WBOアジア・パシフィック)王者福永亮次(角海老宝石)に0-2で判定負けして以来の再起戦で再び王座挑戦のチャンスを得た梶は「運命を感じます。非常に良い集中力で練習し、ベストな状態に持っていけたと思う」と自信をのぞかせた。

接戦の末に敗れた福永戦を振り返りながら「倒し切る力が足りなかった。正確で確実な1発ができるスタイル、一撃必殺のところをみせられたら」と約10カ月ぶりのリングでの王座獲得に燃える。6日には同じ時期にプロテストを受けた“同期”のアジア2冠ウエルター級王者豊嶋亮太(26=帝拳)が5回TKO勝ちでWBOアジア・パシフィック同級王座の2度目防衛を果たしたばかり。豊嶋の勝利に刺激を受けたとし「梶はレベルアップしているぞ、というところをみせられたら」と気合十分だった。