K-1スーパーフェザー級の横山朋哉(22)が番狂わせのトーナメント制覇で主役の座を奪う覚悟だ。

11日に横浜アリーナで開催される「よこはまつり」ことK-1横浜大会で、元3階級制覇王者武尊(31)が返上し、空位となっている同級王座決定トーナメントにエントリー。スタウロス・エグザコスティディス(ギリシャ)との1回戦を控える。所属ジムの群馬・リーブルロアで優勝まで1日3試合という過酷なトーナメントに向け、最終調整している。

当初はK-1傘下のKrushスーパーフェザー級王者中島千博の出場が計画されていたが、6月の「THE MATCH」で負傷。代わりに今年1月のKrush同級王座決定トーナメント決勝で中島とベルトを争い、中島との対戦成績も1勝1敗の横山が選ばれた。「素直に(エントリーが)うれしかった。1つの覚悟が決まったという感じです」と振り返る。中島の欠場で巡ってきたチャンスという見方もあるものの「ラッキーとかそういう感情は一切、ない。今までやってきたことが、こういうチャンスにつながっただけ」と自身がつかみ取ったと認識している。

状況と実績を加味し、苦戦を予想するファン、関係者が多い。それでも横山は「勝負に『絶対』はない。99パーセント負けると言われても1パーセント勝てれば十分。それを試合に持っていくので。僕が負けると思っている人の予想を裏切って、僕がすべてを奪いに行きます。9月11日は僕の大会にします」と下馬評を覆すことに集中している。狙うは頂点のみ。「優勝できずに2位、3位では意味はない。優勝とベルトを取ること以外は考えていない。生半可な気持ちで格闘技はやってないんで、絶対に勝つ。優勝とベルト以外は考えてません」と見据えている。

1回戦の相手はK-1でもおなじみのスタウロスとなる。武尊が18年3月のケイスフェスタ1大会の同級決定トーナメント1回戦で倒し切れずに判定勝利した難敵。横山は「武尊選手が倒せなかった相手を倒せば、武尊選手に近づけると思うし、たくさんの人に自分の実力を認めてもらえる部分も出てくる。ここは倒さないといけないし、日本でも名前が売れている選手を倒して僕の名前を覚えてもらいたい。スタウロスは良い選手でガツガツ前に来て打ち合い上等のスタイルなので、間違いなく面白い試合になると思う」と初戦の快勝劇で勢いをつけるつもりでいる。

これまでも「自分がこれからのK-1を引っ張る存在になる」と明言し、発信し続けてきた。K-1王座を奪取すれば、まさに有言実行の1つとなる。「武尊選手が休養宣言をして、トーナメントで1番若い僕がベルトを取って、これからのK-1を引っ張らないといけないと思います。倒して勝つことが重要。それができないと『K-1 NEXT』の候補に入らないと思う。倒して勝たないといけない」。横山が「よこはまつり」の主役となるべく、そのキバを研いでいる。