プロボクシングWBC世界ライトフライ級王者の寺地拳四朗(30=BMB)とWBA同級スーパー王者の京口紘人(28=ワタナベ)が11月1日、さいたまスーパーアリーナで王座統一戦を行うことが14日、都内で発表され、両選手が会見を行った。
今回の試合を4団体統一へ向けた第1弾ととらえる寺地とは対照的に、京口は「自分の中では4団体統一にこだわりはない。統一戦をクリアすれば、また新しい景色が見えてくると思う。上の階級も視野に入れてますし」と、王座統一に特別な感情はなかった。
寺地とはアマチュア時代に4度対戦して1勝3敗と分が悪いが「強いなとは思いましたけど、アマ時代はルールも違うので参考にならない」。17年にIBF世界ミニマム級王座を獲得し、18年にライトフライ級でも王座に就いて2階級制覇。海外でも防衛を成功させてきたという自信が言葉ににじんでいた。
日本人王者同士の世界王座統一戦は、12年6月の井岡一翔-八重樫東戦以来、10年ぶり2度目。「ファンの皆さんが、期待するカードであることは理解している。ただ拳四朗選手に対するこだわりはそこまではない。ただWBCの緑のベルトを持った選手と統一戦というくくりなのかなと思いますね。対戦を受けた一番大きな理由はファイトマネー。今までで一番大きな金額なのでありがたい」と京口。ライバル王者への特別意識はなかった。