スターダムに乗り込んできた「死神軍」は、昨年までシードリングを率いていた高橋奈七永(43)とガンバレ☆プロレスのまなせゆうな(34)だった。

メインのリングに登場し、死神のマスクを取ると、会場からどよめきが起きる。2人は優宇(31)と組み、スターダムの林下詩美、朱里、レディ・Cのロッシー小川ボディーガード軍に襲いかかった。高橋がレディ・Cから3カウントを奪い、勝利すると「優宇と組んで(スターダムの)タッグリーグに出場する」とぶちまけた。

高橋はもともと11年スターダム立ち上げ時のメンバー。15年に退団し、自ら新団体・シードリングを立ち上げた。その後もスターダムの様子が気になっていた高橋は昨年3月に乗り込み「パッションが足らない」と罵倒。この日も「スターダムは確かにでかくなったけど、ただの温室育ちなんだよ」と叫んだ。これにはスターダムを引っ張ってきた林下も黙っていられず「聞き捨てならねえ」、朱里も「甘く見てんじゃねえぞ」と応戦。10月から始まるゴッデス・オブ・スターダムのタッグリーグで決着をつけることとなった。

バックステージで高橋は「プロレスとは何ぞやというのを教えてあげたい」と話せば、パートナーの優宇も「1番しか見えていない」と高らかにV宣言。「温室育ち」のスターダム軍団に数々の団体で戦い抜いてきた「パッション」を見せつけ、ベルト強奪を狙う。【松熊洋介】