大相撲の元小結旭道山のおいで日本スーパーフェザー級1位の波田大和(25=帝拳)が約5年8カ月ぶりの黒星でタイトル挑戦権をつかめなかった。

同級2位原優奈(28=真正)と日本同級挑戦者決定戦で拳を交え、1-2の判定負けを喫し、連勝は「9」で止められた。17年2月の橋本拓也(ワイルドビート)戦以来となる敗退だった。

父も行司の木村寿之介(55)という相撲一家に生まれた波田はボクシングの名門となる花咲徳栄高出身で高校総体と国体で準優勝経験がある。15年10月にプロデビューし、約7年で到達した挑戦者決定戦だった。最終調整では元日本同級王者佐川遼(28=三迫)や元WBOアジア・パシフィック同級王者渡辺卓也(33=DANGAN AOKI)ら実力者とスパーリングし「大収穫でした」と自身の成長を感じ取りながら臨んだ勝負のリングだったが、挑戦権をつかむことはできなかった。