プロレスラー蝶野正洋がレース間に行われたトークショーに登場した。前日1日になくなったアントニオ猪木さんに触れ「プロレス界の偉大な大先輩で、プロレスラーはみんなあこがれる存在。神様のような人。ぜひみなさんもしばらくは猪木さんのことを思い出して語ってほしい」などと観衆に呼びかけた。ボートレース場にちなむ猪木さんの思い出を問われ「海外のカジノなどでよく勝っていたので、秘訣(ひけつ)を聞いたら『勝っている人に乗れ』と言っていた。人や場の波を見極めろと。でも結局、猪木さん自身の力が強いですからね」と語った。

蝶野は新日本プロレス時代、闘魂三銃士として1日になくなったアントニオ猪木さんを支えた。リング外では猪木さんのパフォーマンス「闘魂ビンタ」の後を継ぐようにビンタ芸を得意としている。前日1日の訃報には「本当にショックで今言葉になりません」などとツイートしていた。

会場のびわこボートレース場では、20年以上前に制作されたアントニオ猪木さんがモデルの3連単導入をPRするパネルを復活させて場内に掲示。記念撮影するファンが列を作った。レース場関係者は「捨てずに倉庫で管理していたものを、追悼の意味もあり、このタイミングで表に出しました」と話した。