ボクシング元WBA世界ミニマム級王者宮崎亮(34=KWORLD3)に「最後通告」が突きつけられた。

KWORLD3ジムの亀田大毅会長(33)は3日、大阪市内のジムで11月27日に大阪・豊中市の176BOXで行う興行に関して会見。宮崎の再起戦が発表された。

宮崎は8月14日の「3150FIGHT」でWBC世界ライトフライ級4位アサエル・ビリャル(28=パナマ)と対戦。1回2分43秒TKO負けを喫した。

そのまま引退も示唆した中で去就が注目されたが、「3150FIGHT」へのチャレンジ的興行「SURVIVAL」からの再起を決めた。近藤冬真(25=蟹江)とスーパーフライ級8回戦で対戦する。

宮崎は「前回は何もさせてもらえず終わった。相手も強かったけど、集中力かなと。次は油断せず、KOを狙っていきたい」。この発言に関し、大毅会長は「こっちもお金をかけて強い相手を(海外から)連れてきている。その試合を『油断していたから負けた』はありえない。次は進退をかけた一戦。結果を出さないといけない」と厳しく断じた。

宮崎も後がない立場は心得ている。亀田興毅氏と2度の激闘を繰り広げ、トレーナーとして招いた元世界王者のファン・ランダエタ氏の指導を受け、「(前回の敗戦後は)どうしようかと思ったが、ランダエタさんが朝からついて指導してくれている。自分に日本人(トレーナー)は合わない。ランダエタさんが『もう1回チャンプになれる』と言ってくれるので頑張りたい」と再起を宣言した。

大毅会長は「練習での不真面目な部分が試合で出てしまう。意識ひとつ変えるだけ」と指摘。宮崎は「必ずよみがえる」と誓った。