キックボクシングからプロボクシングに転向した石井武志(23=大橋)が全試合KO勝ちでの東日本新人王制覇を宣言した。

11月3日、東京・後楽園ホールで開催される東日本新人王決勝の発表会が6日、都内で3年ぶりに開催された。ミニマム級決勝で拳を交える川上拳汰(20=石川)と並んだ石井は「自分は最軽量級ですが、全試合KO勝ちで倒したい」と気合。今年5月の初戦から3戦3勝3KOで勝ち上がってきた自信を胸に秘め、自らハードルを設定した。

福岡・うきは市出身の石井はキックボクシング出身。プロ4試合を経験し、大和KICKで第2代52.5キロ級王者にも就いた。尊敬する元K-1スーパーバンタム級王者で現ボクシング東洋太平洋同級王者の武居由樹(26=大橋)の背中を追うように、昨年からボクシングに転向。同門となった武居とは現在も一緒にトレーニングする間柄で「武居さんから『頑張れよ』と言われている。あとは背中でみせてもらっています」と声をはずませた。

所属ジムでは日本ユース同級王者森且貴(22=大橋)とも積極的にスパーリングを積むなど確実に実力をつけている。「周りから『良かったよ』と言われても自分では不満だなと。キックの経験もあるのでリングで余裕も出てきた」と成長への手応えをつかみながら東日本新人王決勝のリングに立つ。