元年俸120円Jリーガーで20年末から格闘家に転向した安彦考真(44)がプロ3戦目を10月23日にスイスで行われる大会で戦う。8日に更新された、指導を受けている元格闘家、小比類巻貴之氏のYouTubeチャンネルで共演し、発表した。
同大会は小比類巻氏とも親交のあるスイス出身の元キックボクサー、アンディ・フグ氏が練習していたジムが主催しているもの。プロ4戦目の外国人選手との対戦が濃厚だといい、ミット打ち映像を見たという小比類巻氏は「結構なかなか…。RISEとかにゴロゴロいそうな選手でした」と語った。
安彦は「勝てるような、というところでやるよりもやばいかもしれないというところに自分の身を置いてどこまでできるのか、挑戦したいなと思いました」と意気込んだ。現地では国歌斉唱なども行われる見込みだといい、「アンディさんの聖地に日本を代表していけるというのはサッカーの時でもなかったことですから。高揚感と未知の挑戦にワクワクするものはあると思います。日本の魂、侍魂を持って臨みたいと思います」と語った。
試合は日本時間23日深夜2時から。小比類巻氏のYouTubeチャンネルで生配信予定となっている。
安彦は21年4月にアマチュア格闘技イベント「EXECUTIVE FIGHT 武士道」で格闘家デビューし、ここまで4戦4勝(1勝は不戦勝)。プロとしては22年2月16日にRISEでデビューで飾ると、元西武投手の相内誠(28)にKO勝利。同6月24日のRISE159にも出場し、49歳でプロデビューを迎えたYO UEDA(TARGET SHIBUYA)にもKO勝利し、プロ2連勝中としている。
格闘家転向時から目標に掲げるのは、年末の格闘技イベント「RIZIN」への出場。関係者によると国内大会からのオファーもあったというが、“挑戦モンスター”を自称する安彦はあえて海外での戦いを選択。忖度(そんたく)抜きの激闘にも挑み、目標へ近づく足がかりとする。
◆安彦考真(あびこ・たかまさ)1978年(昭53)2月1日、神奈川県生まれ。高校3年時に単身ブラジルへ渡り、19歳で地元クラブとプロ契約を結んだが開幕直前のけがもあり、帰国。03年に引退するも17年夏に39歳で再びプロ入りを志し、18年3月に練習生を経てJ2水戸と40歳でプロ契約。出場機会を得られず19年にJ3YS横浜に移籍。同年開幕戦の鳥取戦に41歳1カ月9日で途中出場し、ジーコの持つJリーグ最年長初出場記録(40歳2カ月13日)を更新。20年限りで現役を引退し、格闘家転向を表明。同年12月には初の著書「おっさんJリーガーが年俸120円でも最高に幸福なわけ」(小学館)を出版。オンラインサロン「Team ABIKO」も開設。21年4月にアマチュア格闘技イベント「EXECUTIVE FIGHT 武士道」で格闘家デビュー。22年8月に同大会75キロ以下級の王者に輝いた。プロとしては22年2月16日にRISEでデビュー。同6月24日のRISE159にも出場し、プロ2連勝中。175センチ、74キロ。

