元WWE戦士のKAIRIが、新日本が認定・管理する王座、IWGP女子の初代王者に輝いた。

メインイベントとなった同級トーナメント決勝戦で、「スターダムのアイコン」の異名を取る岩谷麻優と約5年5カ月ぶりにシングル戦で激突。ゾンビのように何度も立ち上がってくる相手に大苦戦を強いられながらも、最後は25分28秒、コーナーポストから全体重を乗せたインセイン・エルボー(ダイビングエルボードロップ)で3カウントを奪取し、25分超の熱戦に終止符を打った。

「大好きでずっと尊敬してきた」と話す、元盟友の岩谷を下し、アントニオ猪木さんが創設した「IWGP」の名を冠する王座を戴冠。「麻優さんは引きこもり、私は落ちこぼれと呼ばれ、キャリアの前半は苦しい時が長かった。それでも、こうやって新日本プロレスさんとこんな大きな会場で興行をやらせてもらい、メインイベントで試合をさせてもらえることが本当にうれしい」とおえつ交じりに話し、喜びを爆発させた。

史上初の新日本との合同興行で初代王者に輝いたKAIRIは、これからも「クロスオーバー」をもくろむ。「次は、1・4の試合で戦いたい」と、新日本のビッグマッチとなる来年1月4日の東京ドーム大会での選手権試合を熱望した。世界を見てきた女子レスラーが、団体の世界進出の旗手となる。