プロボクシングWBAスーパー、WBC、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(29=大橋)が13日のWBO世界同級王者ポール・バトラー(34=英国)との4団体王座統一戦(東京・有明アリーナ)に向け、7日に横浜市の所属ジムで練習を公開した。父の真吾トレーナーは試合展開について「バトラー次第だと思います。バトラーが出てくれば早いラウンドの展開になるかもしれない。足を使ってくるボクシングをしてくるなら長引くこともある。そこは尚弥がどこまで追い詰めることができるのか。どちらにいってもいいように調整してきました」と手応えを示した。

真吾トレーナーによれば井上はバンタム級転向後、最高数となるスパーリングを消化。通常は80ラウンド前後で打ち上げるが、今回は110ラウンドまで到達したそうだ。数多くの実戦トレを積んできたことで真吾トレーナーは「バッチリです。10ラウンドやった時もパートナーを2人入れて5ラウンドずつやりましたが、本当まるで落ちることなく、最後まで良かったです。交代した2人目の選手の方が失速するぐらいだった。スタミナは何の問題も心配もないです」と説明した。