プロボクシングWBO世界バンタム級王者ポール・バトラー(34=英国)が13日に東京・有明アリーナで控えるWBAスーパー、WBC、IBF世界同級王者井上尚弥(29=大橋)との4団体王座統一戦に向け、8日に横浜市内で練習を公開した。

公開練習には井上陣営から大橋秀行会長(57)、父真吾トレーナー(51)が視察。リミット(53・5キロ)に向け、公開練習時点で55・8キロというウエートでの動き、シャドーボクシング、ミット打ちをなどをチェックした。

真吾トレーナーは数種類のサンドバッグを使って動いたバトラーを凝視。ある時間帯には右構えからサウスポースタイルに変えたスタイルに「フットワークはよく使っている。サンドバッグでは右のオーバーハンドやスイッチしたところから左のオーバーハンドを打ってきていた。油断はできないですが、想定内。うまいと思う」と率直な感想を口にした。またガードが良いことも指摘し「基本に忠実でしっかりしているので、なかなか崩すのは難しいと思う。けれどバトラーが(攻めに)きてくれれば流れがしっかり変わっていく」と分析していた。