WBO世界スーパーフライ級王者井岡一翔(33=志成)がプロ初のドローで日本初となる2階級での王座統一を逃した。

WBA世界同級王者ジョシュア・フランコ(27=米国)と2本の世界ベルトを懸けて拳を交えたが、ジャッジ3人のうち、2人が引き分けという0ー1のドロー。12年のミニマム級王座に続く、王座統一はならなかったが、WBO王座の6度目防衛には成功。「標的」となるWBC世界同級王者フアン・フランシスコ・エストラーダ(32=メキシコ)、指名挑戦者のWBO世界同級1位中谷潤人(24=M.T)が見守る中、WBOベルトを死守した。

主な一問一答は次の通り

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-ドロー防衛だった

「結果として統一王者を目標に掲げてやってきたので、関係者の皆さま、応援していただいた皆さまに結果で答えられなかったという部分がとても悔しいです」

-採点について

「自分の中での感覚では正直、勝っているかなと。手応えを感じながら試合を進めていたのですが、試合が終わった瞬間、勝ったかなと思っていましたけれど…。ただ試合結果が、そうでなかった」

-勝った確信は

「あったかなかったかと言われればありましたね。勝ったんじゃないかなと思いました。判定はいつも聞くまで分からないし、自分では決めることができない。自分の戦った感じとして勝ったかなと」

-リング上で先が「つながった」と口にした

「そうですね。つながったという言葉が正しいかどうかはわからないですが、形としては防衛。タイトルは保持しているので、世界戦ができるというのはつながったという表現をしました」

-WBA王者フランコの強さは

「一番は12ラウンドを闘えるメンタル、気持ち。いろいろな駆け引き、引き出しで崩していきましたけれど、最後まで完全には崩しきれなかった。中盤、少し崩れてきたなと、相手も疲れていて自分のパンチを当たってきたので差をつけられるかなと思ったけれど立て直してきた。挑戦者ではなく、さすが王者だなと思いました」

-フランコが再戦したいと希望していたが

「できるものならば再戦したいですね。決着をつけたい。結果としてドローなので。決着をつけたいですが、すぐにダイレクトリマッチをやりたい気持ちはない。選択肢の中での判断になるかなと思う」

-フランコとの2戦目になったら、どう戦う

「自分が攻めきる。崩しながら、最後4ラウンドあたりから自分でも前に出てプレッシャーをかけていく展開にしないといけない」

-来場したWBC王者エストラーダに会ったか

「控室で会いました。深い会話ではないですが、向こうもフライ級時代から戦いたい気持ちがあると伝えられた。ボクも次会うならリングで会おうと言いました」

 

-ファンへメッセージ

「結果はドローとなってみなさんが期待していた結果にはならなかったですが、また次というか、どういう試合になるか分からないですが、戦い続けていきますので、これからも期待して応援していただけばと思います」

井岡一翔ドロー決着、日本初2階級2団体王座統一ならず WBO王座は6度目防衛/ライブ詳細