昨年7月に米プロレス団体WWEの会長兼務CEOを辞任し、引退を表明していたビンス・マクマホン氏(77)が再び会長職に復帰した。10日(日本時間11日)、ビンス氏の娘で共同CEOを務めていたステファニー・マクマホン氏が辞任を発表。その後、複数の米専門メディアが一斉にビンス氏の会長カムバックを報じたもの。同氏は今月6日に取締役に復職したばかりだった。

ビンス氏は昨年6月、米ウォール・ストリート・ジャーナルで元女性社員との不倫関係を終わらせるため、口止め料として300万ドル(当時レートで約3億9000万円)を支払ったと報じられた。その後、WWE取締役会の特別委員会による不正行為の調査を受け、会長兼CEOを辞任。ステファニー氏がニック・カーン氏とともに共同CEOを任されていた。

ステファニー氏は辞任の声明の中で「当社の創設者であるビンス・マクマホンがエクゼクティブチェアとして復帰し、戦略的代替案に関するエキサイティングなプロセスをリードしている」と父の復権による効果を期待していた。なおCEOのカーン氏は同職にとどまり、現場を仕切るクリエーティブコンテンツの責任者は引き続き、トリプルHが継続するという。