プロボクシング日本バンタム級王者堤聖也(27=角海老宝石)が、同学年対決となった2度目防衛戦に向けて気合を入れ直した。

3月20日、東京・後楽園ホールで最強挑戦者となる同級1位南出仁(27=セレス)とのV2戦に臨む。1日には都内のホテルで両者そろって記者会見で対面。早速、南出とフェースオフで火花を散らした堤は「本当に同じ年齢でずっと知っている選手。強いと思いますが、正々堂々と戦いたい」と強い決意を示した。

アマチュア時代は階級が異なり、対戦経験はないものの、顔見知りで全国大会では会話していた間柄だという。堤は「(南出は)全国で1位になっていたし、自分は2位だった。僕からしたら格上の強い選手」と振り返りつつ、プロ舞台では違いを見せる意気込み。「一瞬のスピードやパワーは相手が上。技術面も良く、手ごわいと思う。ただ試合になれば総合的に上回りたい。良い内容で勝っていく。存在感をみせたい」と強調した。

一方、日本王座初挑戦となる南出は「(堤は)大学リーグで無双していた選手。パンチ力があるし当て勘もある。ディフェンスもかたい。スイッチするし、まとまっている。すごく大事な試合になると思う。しっかり(王座を)取る。それだけです」と静かに闘志を燃やしていた。