新日本プロレスのIWGP世界ヘビー級王者オカダ・カズチカ(35)が、ノアマットに殴りこんだ。

メインでGHCヘビー級王者清宮海斗(26)がジャック・モリスを下し、同王座の4度目の防衛に成功した直後。必殺のレインメーカー(短距離式ラリアット)で襲撃し、ノア王者をマットに大の字にさせた。拒否し続けていた、21日の武藤敬司引退興行となる東京ドーム大会での対戦を受諾。「東京ドーム、やってやるよ」と、ノアファンによるブーイングの嵐の中で宣言した。

前日11日に同会場で行われた鷹木とのIWGP世界ヘビー級選手権試合に勝利し、初防衛に成功したオカダ。この日の主役も一瞬にしてかっさらった。「帰れ」「ビビってんだろ」などというファンの非難の声も、「いつでも帰っていいけど? ビビってるわけないだろ、この野郎。逃げるわけねえだろ、この野郎!」と一蹴。「おい、清宮! 試合したいんだったら『オカダさん、試合してください、よろしくお願いいたします』だろ?」と見下ろした。

試合を受ける理由について「お前には興味ないけど、ノアファンがうるさいから」と説明。そして「お前らに絶望を味わわせてやるから」とマイクをたたきつけて、会場を後にした。オカダは18日(日本時間19日)開催の新日本米国大会で棚橋との2度目の防衛戦が決まっており、勝利すれば両団体の王者によるシングル対決が実現する。

先月22日のノア横浜アリーナ大会において、清宮とのシングル対戦で発表された。だが、オカダはこれに対し「会社の上の人間が勝手に決めたんでしょうけど本当にやらない。なめないでもらいたい」と、同試合をボイコットする構えを示し続けていた。

オカダは先月21日の新日本横浜アリーナ大会で行われたノアとの対抗戦で、タッグマッチで清宮と対戦。試合権のない清宮に背後から顔面を蹴り上げられて激怒し、大乱闘を起こしていた。