プロボクシング元WBC世界スーパーバンタム級王者で同級2位のルイス・ネリ(28=メキシコ)が18日(日本時間19日)、米カリフォルニア州ポモナのフォックスシアターでアザト・ホバニシャン(34=アルメニア)との同級挑戦者決定戦に臨む。17日(同18日)には同地で前日計量に臨み、121・6ポンド(約55・1キロ)でクリアしたホバニシャンに対し、リミットの122ポンド(約55・3キロ)でパスした。

米メディアの取材に対し、ネリは「WBC世界スーパーバンタム級王座を取り戻す絶好の機会になる。私は彼よりも多く戦い、よりよいライバルと戦ってきた。すでに1度この階級で王者になっており、この試合の後には王座を取り戻すつもりだ」と余裕のコメント。判定決着は想定しておらず「この戦いはKOで終わるだろう。勝つために全力を尽くす」と気合を入れた。

WBC同級シルバー王者で同級1位だった元2階級制覇王者のネリだったが、最新ランキングで同級1位に前4団体統一バンタム級王者井上尚弥(29=大橋)が入ったことで2位となっていた。ネリは「私はいつも井上と戦いたいと言ってきた。彼は誰もが考えるモンスターではない。彼を倒すことができる。彼と戦う準備はできている」と自信を示した。

現在、WBC王座はWBO王座も保持する2団体統一王者スティーブン・フルトン(28=米国)が保持。米スポーツ局ESPNでは、WBC、WBO世界同級1位でもある井上が5月開催を目標にフルトンへの挑戦に向けて交渉合意に達したと報じている。