プロボクシングIBF世界ミニマム級4位の重岡銀次朗(23=ワタナベ)が4月16日に東京・代々木競技場第2体育館で開催される「3150FIGHT VOL・5大会」で前王者となる同級3位レネ・マーク・クアルト(26=フィリピン)との同暫定王座決定戦に臨む見通しとなった。興行プロモートする3150FIGHTの亀田興毅ファウンダーが21日に都内で会見し、16日にIBFから重岡-クアルト戦という同級暫定王座戦の指令を受けたと明かした。

重岡は1月6日にエディオンアリーナ大阪で挑戦した同級王者ダニエル・バラダレス(28=メキシコ)との再戦を希望していたが、バラダレス陣営から左耳鼓膜が破れたとの診断書がIBFに届き、認められたという。1月6日の一戦で起きた偶然のバッティングにより、王者の試合続行不可能で無効試合となった因縁のバラダレス戦は難しくなったが、国内でも認められているIBF暫定王座に挑戦できるチャンスとなる。

既にクアルト陣営とは交渉に入っているという。興行まで残り2カ月を切った時期ではあるが、亀田ファウンダーは「間に合わせないとプロモーター失格になります。実現させたいと思います」と強調。事前にバラダレスとの再戦を望んでいた重岡にもヒアリングし「世界王座ができれば。バラダレスはビビって自分とはやらないでしょう、と話していた」と気持ちを切り替えている様子だったという。