プロボクシング前4団体統一バンタム級王者の井上尚弥(29=大橋)が22日、都内のホテルで行われた22年度年間表彰式に出席した。今月8日に5年連続6度目の最優秀選手賞(MVP)に選出され、通算6度目のMVPは白井義男、具志堅用高を超えて最多。5年連続MVPは白井、具志堅と並ぶ最多タイ記録となった。KO賞も3年連続6度目の受賞で2冠に輝いた。

平成以降でMVPの5年連続、6度目受賞はいずれも最多。1976~80年で5年連続MVP受賞した具志堅以来、42年ぶりに受賞記録を更新した井上は「40年ぶりぐらいですか、すごい記録を超えることができた。40年という数字が物語っていますね」と感慨深げだった。

23年を「挑戦」イヤーと位置付け、スーパーバンタム級に転向。現在はWBC、WBO世界同級1位にランクされ、WBC、WBO同級王者スティーブン・フルトン(28=米国)と対戦交渉している段階。井上は「今年も負けられない。ぬかりなくやっていくだけですね」と新記録となる6年連続MVPを狙う意気込みを示した。