無敗の統一王者スティーブン・フルトン(28=米国)がモンスター狩りで最強の称号を確固たるものにする。6日に都内で開催された対戦発表会見に動画で登場。「多くのボクシングファンから『あの選手との対戦を避けている』『あの人から逃げている』との声をたくさん言われてきた。そうでないことを証明するためにも井上との対戦を熱望した。井上戦を断る理由はない。パウンド・フォー・パウンド(階級を超越した最強選手)トップの井上と統一王者の私との対戦は素晴らしい戦い」と誇りをみせた。

14年10月のプロデビューから順調に白星を重ね、7人の無敗選手も撃破してきた。KO率は38%と高くないが、ディフェンス力は抜群。スタンスを広く保ち、中長距離から左ジャブを好打し、リズムに乗ると攻略が難しい。21年1月、WBO王者レオ(米国)を下し世界王座を獲得。同年11月、WBC王者フィゲロア(米国)も下し、2団体統一に成功し、最強を証明してきた。

少なからずある批判を井上撃破で封じるつもりのフルトンは「初の日本の試合に心配はない。リングで自分の能力を世界に示す。互いが戦略を持って臨み、自らの仕事をする。私が勝者としてリングを降りることになる」と強調した。