プロボクシング元WBC世界バンタム級暫定王者の井上拓真(27=大橋)が残り1カ月を切った世界挑戦に備え、特別コーチを招いた。

所属ジムが16日、発表したもので、12年ロンドン・オリンピック(五輪)ボクシング男子フライ級代表の須佐勝明氏(38=日本ボクシング連盟理事)に指導を受けているという。4月8日、東京・有明アリーナでWBA世界バンタム級王座決定戦で同級3位リボリオ・ソリス(40=ベネズエラ)と拳を交える井上にとって大きなサポートとなりそうだ。

井上は19年11月にWBC世界同級暫定王者として正規王者ノルディーヌ・ウバーリ(フランス)に判定負けして以来、約3年5カ月ぶりの世界王座返り咲きを狙っている。前4団体統一バンタム級王者の兄尚弥(29=大橋)も師事した須佐氏の指導には定評があり、大橋秀行会長(58)は「心強い援軍です。世界返り咲きの確率が確実に上がってます」とコメントした。