47戦無敗の人気格闘家からプロボクサーに転向し、8日のデビュー戦(東京・有明アリーナ)を白星で飾った那須川天心(24=帝拳)が9日、都内で一夜明け会見に臨んだ。

日本バンタム級2位の与那覇勇気(32=真正)とのスーパーバンタム級6回戦で、2回に右フックでダウンを奪っての3-0の判定勝利。「パンチをほとんどもらっていない。ダメージはほぼゼロ」と、傷一つない顔に満足げな笑顔を浮かべた。

試合映像もビデオで確認して「ちゃんとボクシングしているんだと思いました。ステップとか練習した通りにできた」と、あらためて成長を実感。一方で「あとは練習ではできていたが、拳にパワーを乗せる打ち方があと半歩。これは経験して積むしかない」と次に向けた課題も確認できた。

初めてリングに立って試合をした感想については「やりがいがある。自分を熱くしてくれるボクシングに感謝している。まだデビューしたばかり。これからどんなストーリーが始まるか自分での楽しみ。見てくれた人も一緒に成長する育成ゲーム」と、独特の『那須川節』を披露した。

次戦についてはまだ決まっていないが「強いヤツと戦いたい。強さを求めて、強いヤツを全員倒せるようにやっていきたい」と意気込んだ。