プロボクシングWBC世界ミニマム級3位重岡優大(25=ワタナベ)が16日、東京・代々木第2体育館で同級7位の元WBO世界同級王者ウィルフレド・メンデス(26=プエルトリコ)との同級暫定王座決定戦に臨むことが10日、正式決定した。

同日に重岡が挑戦予定だった同級王者パンヤ・プラダブスリ(32=タイ)のインフルエンザ感染によるドタキャンで世界挑戦は宙に浮いていたが、この世界戦をプロモートする3150FIGHTファウンダー亀田興毅氏(36)が10日に帰国。メンデスと一緒に日本に到着した。

同興行では、重岡の弟でIBF世界同級4位の銀次朗(23=ワタナベ)が元世界王者の同級3位レネ・マーク・クアルト(26=フィリピン)との同級暫定王座決定戦に臨む。重岡兄弟が同時に世界王座を獲得する興行として成立させた亀田氏は「どんなもんじゃい!」と重岡と暫定王座を争うことになったメンデスを紹介。6日に渡米しメンデス陣営と接触していたことを明かし「無事に交渉成立。16日は無事にダブル世界戦として開催されます」と報告した。

メンデスはWBC独自のウエート規則だった試合1週間前のミニマム級(リミット47・6キロ)出場選手の体重108ポンド(約48・98キロ)もクリアしているという。米出発前に108ポンドだったと強調したメンデスは「飛行機の中でさらに減っていると思う。私はWBCとWBOのランカーなので常に準備していた。オファーが来た時、考えることなく決めた。大きなチャンスだ」とやる気満々。21年12月、WBO世界同級王者として谷口将隆(ワタナベ)の挑戦を受けて以来の来日で、負けた日本で世界王座を奪い返す意識は強い。

亀田氏は「メンデスはラテン系ではなく、日本人に近いまじめなボクサーという印象。コンディションも良さそうだし、面白い試合になると思う」と太鼓判を押していた。