プロボクシングで5人の世界王者を育てた元ヨネクラジム会長の米倉健司氏が20日に亡くなったことが21日、分かった。88歳だった。1956年（昭31年）のメルボルン五輪にフライ級で出場。プロでは日本フライ級、東洋バンタム級王座を獲得した。引退した63年に都内でジムを開設し、柴田国明、ガッツ石松、中島成雄、大橋秀行、川島郭志の5人の世界王者を育成。17年8月に高齢を理由にジムを閉鎖するまで、54年にわたり会長を務めた。葬儀は家族葬で営まれるという。

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米倉さんが最後に育成した世界王者となる元WBC世界スーパーフライ級王者川島郭志氏（53）は「本当にショックです。高校時代の僕が北海道、沖縄で臨んだ試合も見に来てくれ、田舎までスカウトに来てくれたりと最初の頃からの思い出が頭に浮かびます。時に厳しく、時に優しい会長でした。大きな期待を受けてジムに入門し、スランプ時期があった時、会長に厳しく言われたことでダメにならず、はい上がれました。会長のおかげで世界王者になれたと思っています。今は1つ1つの教えを継承し、選手に伝えていきたいです」とコメントした。