世界3階級制覇王者で現WBA世界ライト級王者ジャーボンテイ・デービス(28=米国)が次代をけん引するボクシンング界の「顔」となった。全米注目のスター対決となった元WBC世界同級暫定王者ライアン・ガルシア(24=米国)と136ポンド(約61・69キロ)契約体重12回戦で拳を交え、7回1分44秒、KO勝利を飾った。ショータイム興行のジム・グレイ氏からインタビューを受けたデービスは「俺がボクシング界の顔だ」と笑顔で豪語。KO率93%を誇るパンチャーらしく、成長著しいガルシアを沈めた。

何度も相手得意の左フックを回避したデービスは2回、サウスポースタイルからカウンターの左でダウンを奪取。7回にはガルシアの左を回避しながら低い姿勢となりながら、がら空きの右脇腹に強烈な左ボディーをねじ込んでダウンを追加し、キャンバスに沈めた。デービスは「(2度目にダウンを奪い)終わったと思わなかったが、彼の顔をみたら、終わったと思った。彼に『立て』と言おうとしたが、彼が横に首を振った」と自信たっぷりに振り返った。

両者ともにスーパーライト級まで幅を広げてファイトしているが、今回はライト級リミットよりも1ポンド多い契約体重に設定、さらに当日の増長は10ポンドまでという条項はすべてデービス側の要望だった。