アントニオ猪木、ラッシャー木村らと対戦経験のある元WWWF(現WWE)ヘビー級王者ビリー・グラハム(本名エルドリッジ・ウェイン・コールマン)さんが死去した。17日(日本時間18日)、16度の世界王者と言われる「狂乱の貴公子」リック・フレアー(74)がグラハムさんの死去を報告し、米専門メディアが一斉に死去を伝えた。79歳だった。耳の感染症、うっ血性心不全、糖尿病とともに新型コロナウイルスにも感染。5カ月間近く入院生活を送っていたという。

数週間前から集中治療室に入っており、15日には妻ヴァレリー夫人がグラハムさんが生命維持装置をつけていることをフェイスブック上で報告。「医師たちは生命維持装置を外したいと考えていましたが、私が拒否しました。彼はレスラーであり、体が弱くても意志は強い。神は私たちの希望だ」とつづっていた。

グラハムさんは1960年代にボディービルダーとして活動し、ハリウッド俳優アーノルド・シュワルツネッガーと一緒にトレーニングを積んだ。70年にプロレスラーとしてデビューし、NWAやAWAに参戦。72年9月には国際プロレスで初来日。「鉄腕」の愛称で、アニマル浜口やマイティ井上らと対戦した。76年8月に新日本プロレスで来日し、アントニオ猪木とシングルで対戦した。

77年にはWWWFヘビー級王座を獲得。「悪党王者」として約10カ月間同王座を保持した。86年以降、下半身の故障で手術を受け、翌87年には現役を引退。04年にはWWE殿堂入りを果たしていた。