HOUSE OF TORTURE(ハウス・オブ・トーチャー、HOT)の極悪非道の面々が、大阪をブーイングの嵐に包んだ。

HOTのEVIL&高橋裕二郎は、毘沙門のYOSHI-HASHI&後藤洋央紀と、UNITED EMPIRE(UE)のグレート-O-カーン&アーロン・ヘナーレと3WAYで激突。オージー・オープンが返上したIWGPタッグ王座、さらにはSTRONG無差別級タッグ王座をかけた戦いとなった。

HOTは、試合開始のゴングが鳴る前から入場時に先制攻撃するなど、やりたい放題。EVILは場外で後藤を柵へ投げ飛ばし、本部席を破壊。同席にいた渡辺リングアナまでも巻き込んだ。試合に出場していないHOTのディック東郷は、セコンドに付いているだけかと思いきや、機を見てレフェリーを襲撃。「宇和島の恥」SHOも乱入し、いつの間にかHOTは4人体勢と、むちゃくちゃ構図となった。

もちろん、これにはファンも黙っていられなかった。ディック東郷、SHOの反則が飛び出す度に大きなブーイング、そして「帰れ」コールが起きた。そんな中、毘沙門が属するCHAOSのYOHが、「#宇わ恥」のTシャツを着た状態でリングイン。スケボー片手に、かつて「ロッポンギ3K」で同盟を組んでいたSHOに制裁を下すと、客席からは拍手が起きた。

とは言え、HOTの横暴もここまで。ルール無視で数的有利をつくりながら、最終的には毘沙門の2人が“正当”に勝利。納得のいかないHOTの面々だったが、客席はどこか安堵(あんど)の表情を浮かべていた。