プロレスリング・ノアの拳王が、全日本プロレスの諏訪魔に続いて、新日本プロレスの棚橋弘至にも引導を渡すと宣言した。8日、都内で新日本、全日本、ノアの国内メジャー3団体による合同興行「ALL TOGETHER AGAIN 元気があれば何でもできる!」(9日、東京・両国国技館)の前日会見が開催された。拳王はメインイベントで、青柳優馬(全日本)&オカダ・カズチカ(新日本)と組み、清宮海斗(ノア)&宮原健斗(全日本)&棚橋弘至(新日本)との6人タッグマッチに臨む。会見に登場した拳王は「前回も前々回もメインは棚橋。おい棚橋、時計の針は止まったまま。諏訪魔は、俺の力で世代交代してやったぞ。俺が棚橋を倒して、勝って、こうマイク握って『棚橋さん、お疲れさまでした』って言ってやるよ」と新たな標的を定めた。

これをじっと聞いていた棚橋は「散々な言われようで」と苦笑い。そして、続けて「(拳王は)とてもエネルギーのある選手。世代交代していないと言いますけど、させてみなさいよ、と。させていないのは、若い選手のせいじゃないの? って。僕は明日、拳王との戦いが、一番楽しみにある。明日は最初にスタートするかな」と先発で交わるプランまで示唆し、挑発を余裕でかわしてみせた。

それで、引き下がらないのが拳王だった。「おい、棚橋! 『世代交代をまださせられてない』と言ったよね。それはな、新日本のレスラーがだめなだけだ。全日本見てみろよ。諏訪魔! 誰が世代交代させたか分かるか、(世界タッグ王座で)2度も倒した俺だ。おい棚橋! (引導を渡した)実績を持っている俺が明日、世代交代させてやるからな」と、自信満々に胸を張った。