イラン出身レスラーで元WWF(現WWE)ヘビー級王者のアイアン・シーク(本名ホセイン・ホスロー・アリ・バジリ)さんが死去した。81歳だった。7日(日本時間8日)、シークさんの公式ツイッターで発表され「アイアン・シークの訃報をお伝えするのは非常に悲しいことですが、同時に彼が後世に残る遺産を残して安らかにこの世を去ったことを知り、安らぎを感じています」などと報告。なお死因は明らかにされていない。

1942年にイランで生まれ、アマレス選手を経て72年にプロレスラーとしてデビューしたシークさんは83年12月、米ニューヨークのマディソンスクエアガーデンでボブ・バックラウンドを下してWWF王座獲得し、翌年84年1月、ハルク・ホーガンに敗れて王座陥落。その後、ホーガンが人気を高めていった。85年のレッスルマニア第1回大会ではWWFタッグ王座も獲得した。

日本には74年に新日本プロレス、76年に全日本プロレスにコシロ・バジリのリングネームで参戦。79年にはハッサン・アラブのリングネームでマディソンスクエアガーデンでNWAヘビー級王者だったアントニオ猪木にも挑戦した。80年にはアイアン・シークとして新日本に再び参戦。坂口征二、長州力組の保持した北米タッグ王座にも挑戦した、また92年にはUWFインターにも参戦し、安生洋二とも対戦した。

05年にWWE殿堂入り、08年にNWA殿堂入りも果たした。14年にはシークさんの生涯が「アイアン・シーク」の題名で映画化されるなど米国のレジェンドレスラーだった。WWEは公式サイトで「WWE殿堂入りレスラー、アイアン・シークさんの訃報を知り、悲しみに暮れている。彼の家族、友人、ファンに哀悼の意を表します」とコメントした。