プロボクシング元世界4階級制覇王者の井岡一翔(34=志成)は24日、東京・大田区総合体育館でWBA世界スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦に臨む。前日計量で体重超過し、王座剥奪された前王者ジョシュア・フランコ(27=米国)に勝てば新王者に、負けた場合には空位のままとなる。3日前、昨年大みそかに開催されたWBA、WBC世界同級王座統一戦だったフランコ戦後のドーピング検査で、井岡の尿検体から大麻成分が検出されたと日本ボクシングコミッション(JBC)が発表しつつ、世界反ドーピング機構(WADA)の示す基準値よりも下回ることを理由に違反なしと結論づけた。

今回の世界戦を承認するWBA(世界ボクシング協会)は23日、ルールミーティングの冒頭で、井岡に違反がないと両陣営に説明した。JBC安河内剛本部事務局長(62)によると、21日深夜に発表する以前からWBAには井岡のドーピング検査結果について報告済み。ルールミーティングで両陣営を前に、WBAから派遣されたベネズエラの立会人、カルロス・チャベス・スーパーバイザーはWADAの基準によって違反か否かを判断していることを説明し、世界戦開催を認めると伝えていた。

このミーティング後、安河内本部事務局長は「WBAが承認するという内容は、ほぼJBCの判断と同じでした。WBAもWADAの基準で判断するということです」と説明し、世界戦開催に向けて何の障害もないことを強調した。ただしフランコがリミットよりも3キロ近くの体重超過で失格となって王座を剥奪された。井岡陣営の強い希望で試合開催に向けて試合当日の契約体重が設定。24日午前10時の計量で58・97キロをクリアすれば正式に試合成立となる。