元WWE女子王者アスカが約1カ月半ぶりの王座返り咲きを逃した。WWE女子最高位王座戦では初めてとなる王者イヨ・スカイとの日本人対決となったタイトル戦は19分30秒、スカイのダブルニーを後頭部に浴び、月面水爆(ムーンサルト)でフォール負けを喫した。8月の真夏の祭典サマースラム大会で臨んだ3WAY形式防衛戦でビアンカ・ブレアに敗れ、王座陥落して以来のベルト獲得を逃した。
「女王様」シャーロット・フレアーもリングサイドで見守った日本人対決。アスカはロックアップからのサイドヘッドロックなど関節技の攻防で競り合うと、アームドラッグを連発。場外マッチでトラースキックを浴びせて倒した。スカイのスワンダイブ式ミサイルキック2連打、ダブルニーとマットに後頭部を強打。コーナートップにいるスカイにビンタを浴びると、お返しの顔面へのキック連打でお返しした。
さらにコーナートップでスカイを捕獲し、スーパープレックス(雪崩式ブレーンバスター)でマットにたたきつけた。王者によるカウンターの掌底、原爆固めを浴びながらも変形のキムラロック(腕がらみ)、腕ひしぎ逆十字固めで応戦。スカイのお株を奪うコーナートップからのミサイルキックも成功させた。ヒップアタック、裏拳、スライディングキックをたたみかけたが、3カウントは奪えなかった。
場外戦でもコーナーにたたきつられ、場外ムーンサルトも浴びてしまった。リングに戻ってもクロスフェイス、2度目の原爆固めで追いこまれたが、何とか2カウントで返した。窮地に追い込まれるとアスカロック(羽根折り式胴絞め裸絞め)で反撃。2度目となるコーナーからのミサイルキックも放った。腕ひしぎ逆十字固め、アスカロックと連続の関節技で追い詰めたものの、スカイの足を敵セコンドのベイリーがロープに固定。王者を“アシスト”したベイリーはフレアーのエルボーで排除されたが、その一部始終に気に取られた隙を突かれ、後頭部にダルニーを浴びた上にとどめのムーンサルトを浴びてしまった。
負けはしたものの、WWEではNXT女子王座を皮切りにスマックダウン女子王座、ロウ女子王座、WWE女子王座、WWE女子タッグ王座と数々のシングル、タッグ王座を獲得してきたことに変わりはない。試合後には「私は生きるレジェンド」とSNSに投稿していた。