プロボクシング4団体統一王者同士の激突が9月30日(日本時間10月1日)、米ネバダ州ラスベガスのT-モバイルアリーナで開催される。
「カネロ」の愛称を持つ4団体統一スーパーミドル級王者サウル・アルバレス(33=メキシコ)が4団体統一スーパーウエルター級王者ジャーメル・チャーロ(33=米国)との防衛戦に臨む。27日(同28日)には同地で両者そろって試合前最後の会見に出席。アルバレスは「私はキャリアに歴史がほしい。たくさんのことを達成したい。この試合もその1つで待ち切れない」と気持ちを高揚させた。
米らつ腕プロモーター、アル・ヘイモン氏率いるPBC(プレミア・ボクシング・チャンピオン)との3試合契約に合意。その初戦がチャーロとの4団体統一王者対決となるアルバレスは「気分は最高だ。この戦いに向けて準備ができている。素晴らしい調整ができたので、新たなスキルを披露する準備はできている。彼は私のようなファイターと一緒にいることに慣れていない」と“上から目線”で豪語した。
一方、チャーロは2階級上げて挑戦者の立場でアルバレスの保持するスーパーミドル級王座に挑む。アルバレスを横目にしながら「彼が何と言おうと、私はこの試合に勝つために来た。土曜日に会おう。歴史をつくることはすべてを意味する。それがすべてだ」と気合十分。試合前の勝敗オッズは劣勢となっているものの「私の経験を、力を、スキルを無視しないでくれ」と静かに燃えた。
出身地の米ヒューストンで調整を続けてきた。11歳の娘、14歳の息子、2歳の息子らと過ごしながらリラックスしてアルバレス戦に向けたトレーニングを積んできたという。チャーロは「私は戦士だ。やるべきことはやってきた。カネロはこれまで私にようなレベルのファイターと対戦したことがないと思う。彼は偉大なファイターと戦ってきたが、私がもたらすものは彼がこれまで見てきた誰とも大きく違うものになる」と“反撃”してみせた。