プロボクシングWBC世界ミニマム級暫定王者・重岡優大(26=ワタナベ)が28日、東京・五反田の所属ジムで練習公開した。10月7日、同正規王者パンヤ・プラダブシー(32=タイ)との団体内王座統一戦を控える。約1週間後に迫った王者対決に向け、シャドーボクシング2回、サンドバッグ打ち1回を披露。サウスポースタイルから強烈な左を打ち込んでみせ「パンヤ選手をぶっ倒すために毎日、身を粉にしながら必死でやっている。対策? 拳を握ってぶん殴るだけ」と自信の表情を浮かべた。

4月に元WBO王者ウィルフレド・メンデス(プエルトリコ)との暫定王座決定戦で7回KO勝ちし、世界王座を獲得した。世界王者になったものの「前回の試合は普通の試合だと思っている。パンヤはそれなりに実力があるから勝ち続けている。長谷川穗積さんや亀田興毅さんの試合を見て、俺もいつかここに立つんだと思った試合が次になる。技術、スピード、パワー、ボクシングへの思いも全部(パンヤを)上回っている」と強気な姿勢を崩さなかった。

所属ジムの渡辺均会長(73)が「KOダイナマイト」こと元WBA世界スーパーフェザー級王者・内山高志のKO予想を恒例化し、ズバリと当ててきた実績を持つ。同会長は「優大はパンチのある選手なので予想したい。5回ぐらいには(KOで)いけるんじゃないかな」と久しぶりにKOしそうなラウンドを予想。すると重岡は「(予想に)合わせます。5回以内に。『さすが会長!』と(周囲に)言わせたい」とキッパリ。師匠のためにも中盤あたりのKOを狙う意気込みを示していた。