プロボクシングIBF世界ミニマム級暫定王者・重岡銀次朗(23=ワタナベ)が因縁の相手とのKO完全決着を宣言した。10月7日、東京・大田区総合体育館で同級正規王者ダニエル・バラダレス(29=メキシコ)との団体内王座統一戦を控え、29日に東京・五反田の所属ジムで練習を公開した。
今年1月、挑戦者としてバラダレスに挑戦したが、偶然のバッティングを契機に王者陣営から試合続行不可能をアピールされて無効試合になっていた。重岡は「唯一、決着つけていない相手。チャンスをもらえてうれしい。やっと決着をつけられる時が来た。すっきりするようにKOで勝つ」と言葉に力を込めた。
4月に元王者レネ・マーク・クアルト(フィリピン)との暫定王座決定戦に勝利し、念願の世界王者となったものの「まだ暫定なので、正規戦というか、次が本当の世界戦だと思う。今までやってきたことを積み重ね、今の実力をすべて出して、ここまで間違いでなかったことを証明したい」と口元を引き締めた。
7月に痛めた左足も順調に回復してフルパワーで動いており「足の不安はない。いつも通り、ケガもなく減量もいつも通りです」と自信の表情を浮かべた。所属ジムの渡辺均会長(73)は「前回の力を見て、5回ぐらいで倒すのではないか」と試合予想。師匠からの大きな期待を受け、重岡は「それは早いんじゃないですかね」と謙虚に反応していた。