プロボクシング日中平和友好親善5対5対抗戦が10月28日、東京・後楽園ホールで開催されると29日、発表された。今年5月に行われて以来の第2弾イベントとなる。メインにはアマ戦績56勝13敗でプロ3勝(2KO)の金子虎旦(25=帝拳)がツァイ・ファン(27=中国)とのフェザー級8回戦に臨む。4戦目でメインに抜てきされた金子は「メインにしてもらい、責任などいろいろ感じるが、しっかりやってガッチリと勝とうと思います」と強い意気込みを示した。
6月から約2カ月間、米ラスベガス合宿を敢行。元WBO世界スーパーバンタム級王者アンジェロ・レオ(米国)や20年東京五輪米国代表でプロ転向したブルース・キャリントンらとスパーリングを重ねて自信を深めてきたという。拳を交えるツァイもアマ時代に中国の年代別代表候補に選ばれ、プロ転向後、WBCインターコンチネンタル・スーパーバンタム級王座を獲得。身長175センチのサウスポーとなるトップアマだ。金子は「一戦必勝。この相手に勝つために全力でいく」と気合を入れた。
またセミファイナルには今年6月、森武蔵(志成)との東洋太平洋スーパーフェザー級王座決定戦で判定負けした渡辺卓也(34=DANGAN)が再起戦に臨む。元キックボクサーでK-1にも参戦経験がある「中国の那須川天心」と呼ばれるリュウ・ウェイウェイ(中国)とライト級8回戦が決定。渡辺は「前回の敗戦からこんなに早く組んでもらい、感謝しています」と声をはずませた。
またスーパーウエルター級8回戦で、WBO・アジア・パシフィック同級13・辻本純兵(29=帝拳)がトゥマエルビエク・ヌエルビエク(28=中国)と激突。WBOアジア・パシフィック・フライ級10位・苗村修悟(29=SRS)がフー・ロンイー(24=中国)との同級8回戦、フェザー級4回戦で中野健斗(30=新日本木村)がディン・ヤーフェイ(中国)と拳を交じえることが発表された。