プロボクシングWBC世界ミニマム級正規王者パンヤ・プラダブシー(32=タイ)が世界王者コンビの重岡兄弟に連勝し、統一王者を目指す野望を明かした。7日、東京・大田区総合体育館で同暫定王者・重岡優大(26=ワタナベ)との団体内王座統一戦を控え、2日には都内のジムで練習を公開。2回のミット打ちに続き、興行をプロモートする3150FIGHTの亀田興毅ファウンダーの持つドラムミットにも強烈な左フック、右アッパーなどを打ち込んだ。

今年4月にインフルエンザ感染を理由に重岡との防衛戦をキャンセル。6月に田中教仁(三迫)との再戦を8回TKO勝ちし、4度目の防衛に成功してから約4カ月後のリングとなる。パンヤは「3カ月間、トレーニングを積んできた。ロードワークもたくさんやった。コンディションはとてもいい」と自信の表情。総スパーリング数も200回を超えたという。

重岡のスピードを警戒しつつも「僕もスピードで勝負する。チャンスがあれば倒す? それはそう」とキッパリ。幼少期からムエタイで200戦を経験後、ボクサーに転向し、プロ40勝(24KO)1敗。唯一の黒星は6年前に中国で臨んだ試合の判定負けのみ。「経験の差が出ると思う」と不敵な笑みを浮かべた。

重岡との団体内王座統一後には「(他王者との)統一がやりたい」と、同じ興行で組まれているIBF正規王者ダニエル・バラダレス(29=メキシコ)-同暫定王者重岡銀次朗(23=ワタナベ)の勝者との統一戦に興味を示した。試合結果によっては重岡兄弟に連勝して2団体統一王者を目指すことになるため、亀田ファウンダーは「また交渉しないといけないな」と苦笑していた。

パンヤはWBAスーパー王者ノックアウト・CPフレッシュマート(33=タイ)と同門。他王者との統一戦が狙えるのはIBF、またはWBO王者オスカー・コラーゾ(26=プエルトリコ)の2団体となる。