新潟県出身で沖縄在住のプロボクサー、日本ウエルター級5位のシーサー皆川(31=平仲)が、日本ウエルター級タイトルマッチ(12月2日、東京・後楽園ホール)で王者の坂井祥紀(32=横浜光)に挑戦する。
新潟・北越高、日大では国体で優勝し、大学卒業後は競技を離れて実業家として活動も、一昨年、6年ぶりに復帰してプロデビューした遅咲きの実力者。タイトル初挑戦ながら自信を持ってマットに上がる。
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皆川にタイトル初挑戦の気負いはない。「あとは楽しむだけ。普通にやれば大丈夫」。王者・坂井の戦績は44戦28勝(15KO)13敗3分け。プレッシャーをかけて追い込んでくるハードパンチャーで、「闘牛とマタドールの戦いになる」。テクニックを駆使して前進をさばき、効果的なパンチを打ち込むイメージを描く。
元世界ジュニアウエルター級王者の平仲明信会長(60)からは「スタミナがあれば勝てる」と言われた。1月、中田勝浩(井岡)にスタミナ切れして7回KO負けした後、食生活から見直した。「沖縄の塩はミネラルが豊富」(皆川)と一般の食塩ではなく、天然物に変えた。卵も地元農家と提携して仕入れるなど食材からこだわった。
練習時間を確保するため、平仲ジムの隣に引っ越しもした。1日20キロのランニング、サンドバッグ打ち連続10回がノルマ。6月の再起戦は全日本ウエルター級新人王の松野晃汰(神奈川渥美)に5回負傷判定勝ちと取り組んで来た成果は出ている。21年10月のデビュー時は90キロ近かった普段の体重は今は70キロほど。体の切れは格段に良くなった。
北越高、日大で国体制覇、日大では3年連続全日本選手権準優勝とアマのトップレベルだった。大学卒業を機に引退し、保険会社勤務、服飾関連の起業を経験。20年に夫人の故郷でもある沖縄に移住した。大学の先輩でもある平仲会長にうながされ、6年のブランクを経て、プロに舞台を移しての競技復帰。29歳でプロデビューして以後、5戦4勝(1KO)1敗。「ブランクが不安だったけど、今は充実している」。年末、ベルトを持って新潟に帰省する目標ができた。【斎藤慎一郎】
◆シーサー皆川(本名・皆川直輝=みながわ・なおき)1992年(平4)6月18日生まれ、新潟市出身。新潟・北越高2年からボクシングを始める。3年の国体ウエルター級で優勝。日大に進学し、1年時に台北市カップ国際トーナメント優勝、2年時には国体優勝。全日本選手権は大学1年から3年まで準優勝した。大学4年では主将を務めた。アマ戦績は87戦70勝(36RSC)17敗。176センチ。

