日本ボクシングコミッション(JBC)から無期限の国内活動停止処分を受ける元世界2階級制覇王者ルイス・ネリ(29=メキシコ)が条件付きで処分解除されることが分かった。

18年3月、WBC世界バンタム級王者として山中慎介の挑戦を受ける際、計量での大幅な体重超過によって王座剥奪となった。1回目でリミット(53・5キロ)を2・3キロ、約2時間後の再計量も1・3キロ超過。試合は2回TKO勝ちしたが王座は空位に。17年8月の対戦で山中から王座を奪った後、薬物検査で陽性反応を示したことも判明しており「厳罰」を受けていた。

JBC規定改定で、処分開始日から無期限は3年、取り消しは5年が経過すれば再申請が可能となった。JBC関係者は「ネリ本人やプロモーターらから日本での活動を許可してほしいという申請があれば資格審査委員会で協議する。処分後に約5年間、特に問題を起こしていなければ許可されるはず」と説明した。

ネリはWBCの無期限停止処分が解かれた後、米国のコミッションを通じてJBCに対して謝罪文も送付し、反省の態度を示してきた。今年11月に行われたWBC年次総会(ウズベキスタン)で同団体マウリシオ・スライマン会長から井上-タパレス戦勝者の指名挑戦者に命じられた。7月にはフローイラン・サルダール(フィリピン)との10回戦で2回TKO勝ちし“世界前哨戦”も完了。井上への挑戦に向けて準備を整えている。

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