ボクシングのスーパーバンタム級4団体統一王者井上尚弥(30=大橋)が東京ドームでの防衛戦開催実現を希望した。26日にマーロン・タパレス(31=フィリピン)を10回KOで下してから一夜明けた27日、横浜市内の所属ジムで会見。24年5月上旬、東京ドームでの防衛戦開催が有力で、所属ジムの大橋秀行会長(58)も「選択肢」と認めた。90年のマイク・タイソン戦以来34年ぶり、日本人初となる東京ドームのメインが決定間近となり、井上は「楽しみ」と歓迎した。

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来年5月上旬、東京ドーム開催が有力となった日本人初となる4団体王者としての防衛戦は、井上にとって大きな刺激になる。この日の会見で大橋会長が「(東京ドーム開催は)選択肢としてある」と認めたことを受け、井上は率直な心境を明かした。満員になれば5万5000人が熱視線を送る中央のリングに立つ。「実現したら楽しみですよ。イメージはわかないですが、有明アリーナ(収容1万5000人)の数倍じゃないですか」と大歓迎した。

昨年12月のバンタム級4団体王座統一戦となったポール・バトラー(英国)戦を皮切りに、今年7月の無敗王者スティーブン・フルトン(米国)とのWBC、WBO世界スーパーバンタム級王座挑戦、そして26日の統一王者マーロン・タパレス(フィリピン)との同級4団体王座統一戦は、すべて有明アリーナ開催だった。井上は「ここ最近、有明アリーナが続いて、会場が変わると新鮮。モチベーションというか、気持ちも新たに変わってくる」と声をはずませた。

ボクシング興行の東京ドーム開催が実現すれば、タイソン戦以来34年ぶり、そして日本人初のメインイベンターとなる。挑戦者も元世界2階級制覇王者で現WBC世界同級王者ルイス・ネリ(29=メキシコ)が浮上。現在は日本ボクシングコミッションから国内活動停止処分を受けているが、条件付きで解除される状況。井上も興味ある選手の1人としてネリを挙げた。

大橋会長は「次の試合、より大きな会場も考えている。来年は今までやったことなかった新たな挑戦をしたい」と東京ドーム開催を含め、興行規模を拡大する方向性を示した。24年は約7年ぶりの年3試合を希望。「最強」を更新し続ける井上が、さらなるステージに突き進む。【藤中栄二】